二十歳年上の姉が 亡くなった
病気療養中で 享年84でした
小さい頃 よく姉の子どもに間違われ
「本当は サザエさんと カツオです」
姉というより お母さんのようでした
高3の春 受験勉強できるよう
僕を 自宅に招いてくれました
僕は 姉の親切を無にして 勉強せず
手元の漱石全集を耽読 入試は失敗
後から 姉の手紙が 届きました
歌が 一首 添えられていました
「我が家より 受験なしたる 弟に
吉報は来ず 町に雨降る」
回文狂歌:淑子姉さん さようなら
さいごいざ 最期いざ
はたちくちたは 二十歳朽ちたは
としこしと 淑子死と
ははにもにはは 母にも似あわ
わがみすみかわ 我が身澄川
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